私はメダカ飼育を始めて5年が経ちます。
メダカ飼育を始めたきっかけですが、私の子供が突然「メダカを飼いたい!」と言ったところから始まりました。
子供の願いなので、なんとか叶えてやりたいとすぐ行動に移して、
メダカを飼っている人にお願いして、単色のメダカの赤ちゃんを20匹ほど貰ったところからスタートしました。
私はメダカを飼ったことが無かったので、最初は分からない事ばかりでした。
自分で調べて、貰ったメダカの赤ちゃんをなんとか大きく育てて、そこから卵を産ませることに成功しました。
このあたりではもう、メダカ飼育にハマっていたんだと思います。
分からないことを調べて試して、それがうまくいって、可愛く泳いでいる姿を見るのが大好きになりました。
そこから数年経ちますが、いまだにメダカ飼育を趣味として楽しんでいます。
家の庭で飼育してますが、多いときは40cmの鉢を5個並べて無限にメダカを増やして、メダカ飼育を楽しんでいました。
多いときは100匹以上いました。増やしすぎて管理が大変になってきて、一時的に増やすのをやめて、現在は鉢を3つに減らしています。
そのうちの1つがこの写真です。
オレンジ・黒・赤の三食メダカです。
三食がうまく混ざったメダカはとてもキレイです。
「三食メダカを育てたい」と思い、メダカ屋さんで5匹買ってきて、その5匹から増やしてこんな感じになりました。
メダカ飼育を始めたときに、「こんな水槽が作りたい」と自分で目指したところまでなんとか出来ました。
その方法やコツを説明していきます。
- メダカ飼育をこれから始めてみたい
- メダカ飼育で必要なものが知りたい
- メダカ飼育のコツを知りたい
- メダカの繁殖をやってみたい
メダカ飼育の魅力
メダカ飼育は、とても魅力があります。
増やしすぎなければ、それほど手もかからずに楽しむことができるので、非常にオススメです。
メダカ飼育の魅力を紹介します。
癒される
なんといっても、泳ぐ姿がキレイで見ているだけで癒されます。
普段はユラユラ優雅に泳いでいますが、エサを与えたときは猛烈に素早く泳いで食べ始めます。
あったかい季節になると、食欲が旺盛になり、水槽に近づいただけで「餌をくれ」と言わんばかりに集まってきます。
そのしぐさも、とても可愛いです。
飼育しやすい
飼育を行うにあたり、一日にかかる時間は水替え等のたまにの作業を除き、エサやりのほんの数分です。
ほとんど手がかからないうえ、エサやりをもし忘れても、メダカは2~3日エサを食べなくても大丈夫と言われています。
飼育しやすい生き物であると言えます。
屋内・屋外どちらでも飼育できる
メダカ飼育は、屋内・屋外どちらでも飼育できます。
個人的には、屋外のほうが管理がしやすいのでオススメです。
メダカ飼育に必要なもの
メダカ飼育に必要なものを紹介します!
メダカ
飼育したいメダカを入手してきましょう。
メダカを入手するには、いくつかの方法があります。
- ホームセンターなどのお店で買う
- メダカ飼育している人からもらい受ける
- 川で捕まえてくる
容器
屋外飼育であれば、穴のあいてない鉢がオススメです。
睡蓮鉢(スイレンバチ)という名前で売られています。サイズは30~50cmがオススメです。
屋内飼育であれば、水槽がオススメです。
ライト等がセットになったものも売られています。
底砂(そこすな)
底砂については、種類がいろいろありますが、私は赤玉土(あかだまつち)というものを使用しています。
各種試してきましたが、赤玉土が管理しやすいのでオススメです。
赤玉土を底砂に使用するメリットとして以下のことが挙げられます。
- 水質が安定しやすい
- 水草の根が張りやすい
- 管理が楽
- 価格が安い
飼育水
メダカを泳がせる水です。
必要な量として、メダカ1匹あたり1リットルと言われています。
これについては、水道水で大丈夫です。
しかし、注意点があります。
蛇口から出した水を、絶対にそのままメダカの水槽に入れてはいけません。
水道水には、殺菌のためのカルキというものが含まれており、メダカにとって有毒なのです。
なので、絶対に蛇口から出した水道水をそのまま使用しないでください。
ではどうするかというと、カルキを抜く作業が必要です。
バケツに入れた水道水をだいたい6~24時間外に置いて光に当てておくことで、カルキが抜けます。
そこまで時間をかけずにやる方法としては、「カルキ抜き」というものも売られています。
便利なので使用してみるのもいいと思います。
水草(水草)
水草を入れることにより、以下のようなメリットがあります。
- 酸素が供給できる
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水草をいれることで、水草が光合成を行い、水中に酸素を供給してくれます。
この作用により、エアーポンプ(ブクブク)を使用することなく、メダカ飼育することができます。 - 水質改善が見込める
-
水草の種類によっては、底砂に根を張り、底砂の富栄養化をおさえることができ水質改善が見込めます。
- 魚が隠れる場所ができる
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メダカのサイズの違いなどで、ときにケンカのような小競り合いをしています。
そんな時に水草の陰に隠れるような仕草を見かけますので、隠れる場所は必要だと思います。 - 卵をひっつける場所になる
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メダカは卵を産むと、お腹に卵を引っ付けて泳ぎます。その卵を水草に押し付けて、水草に卵をひっつけます。
水草が無いと、卵をひっつける場所がないので、メダカは困ってしまうでしょう。 - 見た目が良くなる
-
水草を水槽に浮かべることで、見た目が非常に良くなります。
水草にも種類があり、好みの水草を水槽に入れるのも楽しみの一つです。
メダカ飼育の代表的な水草です。
水に浮かべるタイプの水草です。
水に浮かべているだけでどんどん増えていくので、金銭的にもありがたい水草です。
メダカを増やしたい場合は、卵の採取に非常に優れた点を持っています。
水の中に沈めて、底砂に根を張るタイプの水草です。
特に夏場の季節に放っておくと、どんどん伸びてメダカが泳ぐスペースが無くなるので、たまに間引いてやる必要があります。
アナカリスも自然と増えていくので、お財布に優しいです。
水に沈めるタイプの水草です。
根を張ることなく、水中を漂います。
トゲトゲしており、和風な見た目がメダカの雰囲気とよく合います。
他にも数多くの種類の水草がありますので、好みの水草を見つけてみて下さい。
メダカ用エサ
エサを与えるのですがメダカ用エサは、大きく分けて人口エサ・生餌(いきえ)の2種類があります。
それぞれにメリットがありますので、解説していきます。
オススメのエサについては以下の記事から
人口エサ
顆粒タイプのエサです。
顆粒タイプのものはエサのサイズが大きめで、硬さも固めなものが多いです。
どちらかというと、大きめのメダカに適しています。
フレークタイプのエサです。
フレークタイプのエサは、柔らかいものが多く、指ですり潰せば赤ちゃんメダカにも与えることができます。
与えるメダカのサイズを選びません。
まんべんなくエサを与えることができる反面、食べ残しがあると底砂に溜まり、水を汚してしまうデメリットがあります。
生餌(いきえ)
生餌の代表格のミジンコです。
生餌を与えると、メダカの喰いつきが驚くほど良くなります。
ミジンコの培養は可能で、私もメダカの飼育をしながらミジンコの飼育もやっていました。
ミジンコのエサはベーキングパウダー等を調合して与えてました。
ミジンコの飼育をしていると、ミジンコのピコピコした動きが可愛く見えてきます。
この話は別の機会にしようと思います。
外に置いたままの鉢などに雨水が溜まったままになっていると、水が緑色になってきてその中にミジンコが発生している場合があります。
培養しなくても、ネットであればミジンコの購入が可能です。
理科の実験で観察する、あのゾウリムシです。
主に、赤ちゃんメダカから小さめのメダカに使います
生餌なので、もちろんメダカの喰いつきは良くなります。
培養も可能で、水の浄化作用も期待できるのでオススメです。
「青水」とも呼ばれる、緑色をした水です。
緑色の水の中にいるプランクトンをメダカが食べます。
常にエサがある状態なので、エサやりできないときには役立ちます。メダカにはうれしい環境になるでしょう。
グリーンウォーターは、自作できますが、管理が大変ですので上級者向けになります。
バケツ
特に屋外でメダカ飼育をしている場合ですが、あったかい時期になると一週間程度で水が蒸発して、水位が下がってきます。
メダカが泳ぐスペースが減り、窮屈になってきますので、定期的に水の補給が必要です。
水を追加する作業のたびに、カルキ抜きを行っていると時間がかかるので、常にバケツに水を張って外に置いておきましょう。
そうすれば、メダカの水槽の水位が減ったことを確認してすぐに、水を追加することができます。
水を頻繁に補給することで、水をキレイに保つことにもなりますので、バケツに水を張っておくことは非常にオススメです。
網付き蓋
屋外飼育の場合ですが、蓋をしないと鳥やネコにメダカが狙われてしまいます。
ただの板では日光が遮らず、空気も入らずメダカには良くない環境になってしまいますので、網付きの蓋が好ましいです。
さらに私の場合は、ナメクジやダンゴムシの侵入も防ぎたいので、網にネットを張って、タイラップ(結束バンド)で縛って固定しています。
エビ
個人的にはメダカ飼育には、エビの存在が必須であると思っています。
エビの中でも「ミナミヌマエビ」という種類のエビで、水路や川で採ることが可能です。
ミナミヌマエビをメダカの水槽に入れることのメリットとして、以下のことが挙げられます。
- 水槽のコケを食べてくれる
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水槽を長期間洗っていなかったり、あったかい季節になると、水槽の中にコケが生えてきますが、そのコケをエビが食べてくれます。水槽内をキレイに保ってくれます。
- メダカのエサの食べ残しを食べてくれる
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メダカがエサを食べ残すと底砂に溜まってしまいますが、その食べ残しをエビが食べてくれて、水槽内をキレイに保ってくれます。
- メダカの死骸を食べてくれる
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メダカが死んでしまうと、白くなって沈みます。ときにはその死骸も食べてくれます。
- メダカの卵をキレイにしてくれる
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メダカの卵はときに、水カビが発生してメダカが産まれなくなってしまいます。
さらに水カビがついた卵から正常な他の卵に移ってしまい、メダカがほとんど産まれないといった状況もあります。
そのやっかいな水カビを、エビがキレイにしてくれるのです。
エビを水槽に入れることで、メダカの繁殖の助けになります。
これだけのメリットがありながら、さらにエビ自体にエサが必要無い、水草など隠れる場所があれば放っておいても繁殖するという良いことだらけなので、是非メダカの水槽にエビを入れてみてください。
エアーポンプ(ブクブク)は必要ない
魚を飼育するときは、エアーポンプが必須というイメージがあるかと思います。
しかし、メダカ飼育においては水草を入れて、水草が酸素を発生させてくれるので、エアーポンプは必要ありません。
当然ないよりはあったほうがいいですが、乾電池代・電気代がかかるのと、エアーポンプのフィルターの管理が必要になってきますので、これも上級者向けになります。
飼育方法
メダカの飼育方法について説明していきます!
飼育場所は?
飼育場所は、屋内・屋外どちらでも大丈夫です。
屋内であれば、冬でも室温がそれほど下がらないのでメダカが冬眠しません。
管理のしやすさから、個人的には屋外飼育がオススメです。
屋外でも、日の当たる場所・時間帯、季節で置いた方がいい場所は変わってきます。
一日中、日の当たる場所では水温が高くなりすぎてしまうので、一日のうち数時間日が当たるような場所の方が好まれます。
水温は?
メダカは非常に対候性に優れた生き物で、水温を気にせず放っておいてもすぐに死ぬことはありません。
メダカが生きられる水温の目安は0度~38度と言われていますが、冬の寒い日の氷の張った水槽の中でも大人しくして静かに生きています。
夏の暑い日に、直射日光により水温が上がった水槽の中でも水草に隠れていたりします。
メダカにとって暑すぎる、または寒すぎる環境はよくありませんので、夏の暑い日や冬の寒い日は注意が必要になります。
エサやりのタイミング
エサやりは基本的には一日一回で大丈夫です。
一日一回あげたとしても水槽に近づくと、「餌をくれ」と言わんばかりに近寄ってきます。
その仕草を見るのがメダカ飼育の醍醐味でもありますので、何度もあげてしまったりしますが、水質の悪化などに繋がりますのでエサの上げすぎにも注意が必要です。
また、冬になって水温が下がってくると、エサをあげてもだんだんと食べなくなってきます。
食べたとしても、消化不良で死んでしまったりするので、冬場のエサやりは注意が必要です。
食べなくても、冬眠の準備ですので、あまり心配しなくても大丈夫です。
氷が張るくらい気温が下がってきたら、エサを与えずに冬を越させましょう。
水の交換、追加
特に屋外飼育の場合ですが、あったかい時期には水の蒸発により、水槽の水位が下がってきます。
そうしたときには、カルキの抜けた水を補給してあげましょう。
頻繁に補給を行っていれば、水槽内の水はキレイに保たれます。
また、水槽にミナミヌマエビを入れておくことによって、水槽内のコケを食べてくれますので、
水槽を洗う作業も必要ありません。
メダカの天敵
屋外飼育の場合は、周囲の外敵からメダカを守る必要があります。
メダカ自体を狙うのではなく、水を飲むために水槽に近づく場合があるようです。
猫にメダカが傷つけられないように、水槽に蓋をしておきましょう。
空からやってきて、メダカを食べてしまいます。
カラスの他に、カワセミやサギもメダカの天敵になりますので、ここも水槽に蓋をしてメダカを守りましょう。
トンボは、水の中にお尻をいれて卵を産み付けます。
トンボ自体が天敵ではなく、卵から産まれた「ヤゴ」がメダカの赤ちゃんを捕食してしまいます。
メダカが成体であれば、ヤゴを食べてしまいますが、メダカが小さいとヤゴに食べられてしまいます。
ヤゴに関しては対策が難しく、私自身まだ攻略できていないところです。
ヤゴの体は細く、水槽を眺めても見つけづらいです。
メダカの成体と、メダカの赤ちゃんを同じ水槽に入れておけばメダカの成体がヤゴを食べてくれるでしょうが、そうすると、メダカの成体が、メダカの赤ちゃんまで食べてしまうのです。
非常に困った問題です。
そもそも卵を産ませないように、水面から蓋までの距離を広めにとっておけばいいでしょう。
夏の暑さ対策
屋外飼育で、外気温が30度を超えるような夏の暑い日では、水槽内の温度が上がりすぎないように日よけが必要です。
価格と扱いやすさから、すだれがオススメです。
水の蒸発により水の水位も下がりやすいので、頻繁に水の補給を行いましょう。
冬を越す方法
屋外飼育の場合、氷が張るような寒い日には対策が必要です。
アルミの遮熱シートをかぶせてあげると、気温が下がりすぎないで良いです。
冬はメダカはあまりエサを食べず、水槽の底付近でおとなしくしています。
動くと体力を使ってしまい、冬を越すことができなくなるので、寒い日は特に水槽には近づかないようにしましょう。
メダカを増やしたい人の繁殖方法
メダカが成体になると卵を産み、水草につけるようになります。
メダカの繁殖を行う場合は、そのまま放置してはいけません。
放っておくだけでは増えない
メダカの成体が水草に卵を産み付け、卵から「針子(はりこ)」と呼ばれるメダカの赤ちゃんが生まれます。
ですがそのまま親と同じ水槽にいては、赤ちゃんが親メダカに食べられてしまいます。
ではどうすればメダカの赤ちゃんを守ることができるのでしょうか。
卵の採取方法
産まれてくる赤ちゃんメダカを守るためには、生まれる前から親メダカと水槽を分けておく必要があります。
そうすれば、赤ちゃんメダカが生まれてきたときに、親メダカに食べられる心配がなく、自由に泳ぎ回ることができます。
そうするためには方法が2つあります。
卵を一つ一つ採取する
もう一つ水槽を用意して、親メダカがいる水槽の水草から卵を一つ一つ採取して、別の水槽に浮かべている水草に移す方法です。
メダカの卵は非常に弾力性があり、素手で触っても破れたりしません。
卵を一つ一つ移す手間がかかるのと、目視でメダカを発見するので、すべての卵を見つけられない可能性があります。
水草ごと移し替える
卵のついた水草をそのまま移動させる方法です。
この方法では、細かく見る必要がないので発見漏れもなく、非常に楽です。
私もこの方法でやっています。
卵に直接触ることもないので手間もかかりません。
どのくらいで産まれる?
メダカが卵から産まれるまでの目安として、累計「250℃」というのがあります。
水温が25℃であれば、約10日で産まれてきます。
水温により生まれるまでの日数が前後します。
上記のことから、私は親メダカと子メダカの水槽の水草を、10日前後で入れ替えるようにしています。
卵がついているかどうかも確認していません。
繁殖を目的にしている人であれば親メダカの状態確認のために卵を産んだか、いくつ産んだかを確認してから水草の交換を行いましょう。
エビの活躍
メダカの水槽にエビを入れることで、メダカの繁殖にもメリットがあることを、上記で述べました。
エビにしっかり働いてもらいましょう。
メダカ飼育で守ること
メダカ飼育をするうえで、守るべきルールがあります。
小さな命を守る
メダカという小さな魚ですが、まぎれもない大切な命です。
最後までしっかり責任を持って育てましょう。
川や海に流さない
「メダカ飼育を始めたが、飽きてしまった」や、「繁殖させすぎて増えすぎた」などで、
川に流してしまうことが社会問題になっています。
現在、多色系やダルマ型など、ミックスされたさまざまな品種が生まれています。
昔から日本に存在するメダカにとっては外来種と同じです。
在来種絶滅の原因になってしまうので、メダカを川に流すのは絶対にやめましょう。
まとめ
これまで述べた通り、メダカ飼育にはたくさんの魅力があります。
私は、子供がきっかけでメダカ飼育を始めましたが、今ではしっかりとした私の趣味になりました。
これからもメダカに向き合っていくことでしょう。
再度言いますが、個人的にメダカ飼育で必要な存在はエビだと思います。
ミナミヌマエビもしっかり観察してあげましょう。
メダカの生態を理解すれば、メダカ飼育はそこまでハードルは高くありません。
小さな命に責任を持ちつつ、たくさん可愛がってあげてください。
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